マンションオーナーです。悪質な入居者に対してはどのように対応したら良いでしょうか

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不動産を賃貸している方にとって大敵になるのが悪質入居者。当然、今すぐにでも出て行ってもらいたいものですが、オーナーと入居者がいったん物件の賃貸借の契約をしたあとに退去を求めるのは難しくなります。入居者は契約した時点で賃貸物件を占有する権利を有します。そしていったん占有権を発生させてしまうと、賃貸借契約を終了させ、明け渡し判決を取り、明け渡しの強制執行がなされない限り、仮に賃貸借契約の解除を通知したとしても占有権は消滅させることができません。追い出し規制法案も出されるなど世論も厳しくなっているのが現状です。

しかし、悪質入居者に関しては出来るだけ早めに問題を解決したいものです。オーナーにとっての悩みの種になるのがゴミ屋敷問題。どこか1室がゴミ屋敷化してしまうと、まわりの住民が退去してしまったり、新しい入居者が集まらなかったりと不動産投資の点では非常にマイナス。強制的に片付けさせることは難しいですが、了承を得られるまで入居者とじっくり話せば解決できるかもしれません。こちらが費用を出して片付けることになったとしても、今後の収入を考えれば必要経費の範囲内です。足の踏み場もないくらい大量のゴミを片付けたい場合には、かたづけレスキュー隊に依頼するといいでしょう。規模を問わず、ゴミ屋敷化した物件をキレイに片付けてくれます。不用品買取もまとめて行ってくれるので、依頼すればほぼ部屋も元通りになるはずです。

空室リスク以上に大きいとされている悪質入居者のリスク。このような方法をとるのももちろんですが、未然に防ぐに越したことはありません。そのためにはまず、入居審査を徹底しましょう。繁忙期が過ぎたあとは空室が多くなり、入居してほしいという気持ちがはやって判断が狂いがちになりますが、勤務先や転居理由、転居期間、ふるまいや人間性などを総合的に判断し、トラブルを起こさない入居者かどうかを見極めることも大事です。

Man is handing house key to a other

 

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