自社の工場建設を検討中です。ポイントを教えてください。

教えて!不動産Q&A  |

Question mark on green background with shadow工場建設の際に重要視すべきなのは「いかに生産効率を高めるか」です。機械や作業員のレイアウトを最優先に、広さや形を決めていきましょう。ゆくゆく行うであろうレイアウト変更や機械の増設まで視野に入れておくのが大事ですが、やみくもに大きな工場を作ってもただ建設費がかさんでしまうだけです。今必要な範囲内で、柔軟性の高い空間づくりをしましょう。

土間の厚さやコンクリートの中に埋め込む鉄筋の量次第では機械がそのまま設置できないことがあります。最初から土間を厚くしておくか、移動するたびに機械にあわせた独立基礎をつくるのかをあらかじめ検討しておきましょう。また機械を複数台設置する場合は、振動などによって製品のクオリティに差が出ないかどうかを確認しておきましょう。

そして作業員が快適に働けるようにするのも大事なポイント。作業環境に気をつけるだけで、生産効率や生産精度は大きく変わってきます。求められるのは、静かで気温が安定しており、内装が美しくスッキリしていること。外部からの騒音や温度変化、内部で発生する騒音などが気にならないように意識しましょう。こちらで行っている工場施工のように、多彩なワークスタイルに対応しているのが理想的です。環境の整った工場であれば作業員も長く働いてくれますし、企業のイメージアップにもつながります。

また、コスト面も見逃せません。工場建設におけるコストというと真っ先に建設費、いわゆるイニシャルコストを考えてしまいがちですが、何十年も使い続ける工場であればむしろランニングコストのほうが重要になってきます。特に建築の仕様によってランニングコストに差が出るのが空調費。空調効率がよければ空調機の容量や台数を削れますし、電気代も安く抑えられます。空調機の削減はイニシャルコストの削減にもつながるので、重視しておいて損はありません。そしてもう1つ重視すべきなのが建物のメンテナンス費用。メンテナンスなしに何十年も使える建物は存在しません。だからこそ、長持ちする工法で建てておくのが大事です。メンテナンスを行う頻度を減らすことができれば、総コストの削減にもなります。これらを踏まえることで、満足のいく工場を施工できるはずですよ。

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