家を買うときは物件の価格だけに目を向けてしまいがち。ですが、それ以外にも手続きにかかる初期費用や買った後にかかる固定費のことも考えなくてはいけません。資金計画に役立てるためにも、購入にかかるお金の全体像をきちんと把握しておきましょう。
・頭金
物件価格のうち、購入時に現金で支払うお金のこと。最近は頭金が0円でも住宅ローンを組めますが、その分だけ毎月の返済額は増えてしまいます。その後の返済を楽にするという意味では、物件価格の2割くらいの頭金を用意しておくと安心です。
・購入に関する諸費用
家を買う際には住宅ローンの借り入れ費用や不動産登記に関するお金、家具の購入代や引越し代といった諸費用が必要になります。一般的な3~4LDKの住宅の場合、新築マンションなら物件価格の3~5%、中古マンションや一戸建てなら6~13%が諸費用の目安とされています。実際の金額は買った物件や住宅ローンの借り方によっても変わってきます。条件によっては目安以上の金額がかかることもあるので、正確な金額は担当者に聞いておくといいでしょう。
・住宅ローンの返済
住宅ローンの返済額は家計上における固定費と考えておいていいでしょう。ちなみに返済期間は20~35年と長期にわたります。きちんと返済を終えるためにも今から家計管理を行い、無理のない返済計画を立てることが大事です。少しでも返済額を抑えたいなら、低金利の住宅ローンを選ぶようにしましょう。おすすめなのは中央ろうきんの住宅ローン。一定の条件を満たすと金利引下げ制度が適用され、元々低い金利がさらに低くなります。出来るだけトータルコストを抑える努力をしましょう。
・住まいの維持・管理費
いい環境で長く住むためには、維持管理費も欠かせません。マンションを購入した場合は毎月管理費などを払う必要があるので、あらかじめどのくらいかかるのかチェックしておきましょう。一戸建てだと定期的な支払いはありませんが、10~15年くらいの周期でまとめてメンテナンスをすることになります。一気に数百万円が飛んでいくこともあるので、そのためにもきちんとした備えが必要です。
住まいというのは、買ったらゴールではありません。むしろその先、かなりのお金がかかってきます。一生に一度あるかないかの大きな買い物ですので、後悔しないようにていねいかつ冷静に話を進めていきましょう。
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